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【賃貸OK】最強の窓用防音パネル 防音ボードを自作DIYした【DTM】

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住宅における防音で窓からの音漏れは大きな課題です。

部屋から出ていく音も入ってくる音も両方が窓から伝わります。そこで、窓の防音対策として窓用の防音パネルを自作しました。

二重窓を施工するという方法もありますが、窓用防音パネルを自作することで手軽に安く防音ができます。

この記事の内容
  • 窓用防音パネルで重視した点
  • 窓用防音パネルの材料
  • 窓用防音パネル作製にかかったお金
  • 窓用防音パネルの作り方手順
  • 窓用防音パネルを使ってみた結果

窓の防音パネル自作にあたって重視した点

 

窓用防音パネルは窓枠にはめ込んで防音するパネルです。二重窓はコストや賃貸などの条件で難しかったりするので、窓用防音パネルを作ることにしました。

今回、窓用防音パネルを作るにあたって自分なりに調べて重視すべきと思った点は以下のとおりです。

  • 防音の仕組みを知る
  • コスパよく仕上げる
  • 手軽に取り外しできるようにする

防音の仕組みを知る

防音の仕組み

まず、防音の仕組みを知らずに防音対策はできません。

防音には遮音吸音の組み合わせが重要です。

遮音の仕組み

遮音の仕組み

遮音材は音を通過させず跳ね返す特性があります。

吸音の仕組み

吸音の仕組み

吸音材は音は通過しますが、通過音、反射音、共に減退させる特性があります。

遮音材で音を通過させず、吸音材で音を減退させる。この2つの組み合わせが防音では重要になります。

気をつけなければいけないのが遮音材を部屋の外側、吸音材を部屋の内側になるように作ることです。

コスパよく窓用防音パネルを作る

窓用防音パネルの構造

今回、窓用防音パネルを作るにあたってピアリビングさんのサイトを参考にしました。

ピアリビングさんではオーダーで窓用防音パネルを作っています。今回、パネルを取り付ける我が家の窓の寸法でオーダーすると37400円かかります。

ですので、この値段より安く作らなければ意味がありません。今回、窓用防音パネルを作るのに使用した材料と料金は以下のとおりです。

今回、窓用防音パネルに使用した材料と値段

  • 吸音材(カームフレックス)・・・3,204円+送料770円=3,974円
  • 遮音材(鉛シート)・・・5,500円
  • ボード(有孔ボード)・・・1,780円+送料880円=2,660円
  • ガラスクロス・・・695円+送料699円=1,394円
  • 両面テープ・・・342円
  • 折りたたみ取手×2・・・792円+送料550円=1,342円
  • 隙間テープ・・・665円

合計15877円

半額以下で作ることができました。

吸音材にカームフレックスを選んだ理由

 

吸音材はロックウールがコスパがよく、ピアリビングさんでも使われていましたが、繊維が舞いチクチクする、水に弱いなどのデメリットから使用しませんでした。

代わりに使用したのは、値段は少し高くなるものの取り扱いのしやすいカームフレックス(粘着付)というポリウレタン系の吸音材を使用しました。

ホワイトキューオンなどのポリエステル系の吸音材も良さそうでしたが、柔らかくばらけやすいのでカームフレックスのようなポリウレタン系で密度の高い吸音材がいいと思います。

遮音材に鉛シートを選んだ理由

 

ピアリビングさんによると鉛シート0.3mmは、通常の防音パネルに使用している遮音シート1.2mmと比べて約3倍の遮音性があるそうです。

少し値は張りますが、自作ならではの性能向上を目指したのと、運良く送料無料で格安のものを見つけたので鉛シートを選択しました。

しかしながら、材料費では遮音シートの方が格段に安いです。窓の寸法やコストで鉛シートか遮音シートを選べば良いと思います。当然、窓が大きいと使用する面積も多くなりコストがかかります。

私も大きい窓だったら遮音シートを選んでいたと思います。料金比較を下記するので参考にしてみてください。

鉛シート0.3mm×920mm×1000mm

  • 粘着あり・・・5,500円

大建工業 遮音シート940mm×10m

  • 粘着なし・・・3,590円

粘着なしではありますがおよそ10倍の面積にも関わらず遮音シートのほうが安いです。

有孔ボードを使用した理由

 

有孔ボードとはよく音楽室の壁に使われている、小さい穴がいくつも空いた板です。

正直、性能的には吸音材と遮音材で十分なので必要ないと思います。実際、ピアリビングさんの防音パネルにもそのような物はありません 。

しかし

 

  • 窓枠から取外しに使う取手をつけるため
  • パネルを板状に固定するため

そのために、硬い板のようなものが必要になります。

そこで、どうせならより吸音性の高い有孔ボードを使用することにしました。そして、通販で無料でカットしてくれるオカモクという店を選びカットして送ってもらいました。

生地にガラスクロスを使用した理由

 

遮音材、吸音材、有孔ボードを一つの板にまとめるために生地が必要になります。

今回、ピアリビングさんを参考にガラスクロスを使用しました。しかし私が買ったガラスクロスは、実際に使用しようとすると目が荒すぎてバラけてしまいました。

生地はまとめられればいいので、丈夫でビニールのように音を吸音しないものでなければなんでもいいと思います。

ボンドよりも両面テープを使うべし

 

今回、私は最初にボンドを使用して生地を貼り付けましたが、ベタつく上に張り付きづらかったです。

両面テープのほうがベタつかず取り使いやすく、綺麗に張り付いたので両面テープを使うのをおすすめします。

折りたたみ取手

 

窓用防音パネルを使用する際、取り外しがしにくいと日光を取り入れる際や、窓の開け閉めの際に不便です。そこで取手を付けて取り外しを容易にします。

防音パネルを窓枠にはめた時に、取手が飛び出ないように折りたたみ式の物を選びました。

さらに有孔ボードの穴間にネジ間の寸法を合わせた方が穴あけが楽なので、同じ寸法のものを選びました。

隙間テープは何に使う?

 

防音パネルは窓枠との隙間があると防音性が落ちます。そこで万が一防音パネルと窓枠に隙間ができた場合、それを埋めるために隙間テープ用意しま した。

窓用防音パネルの作り方・手順

次に窓用防音パネルの作り方・手順を解説していきます。

窓用防音パネルの材料
  1. 窓枠を採寸する
  2. 遮音材、吸音材、ボード(有孔ボード)をカットする
  3. ボードに取っ手用の穴を開ける
  4. 生地(ガラスクロス)を貼り、取っ手用の穴を開け、取手をつける
  5. 吸音材、遮音材を接着する
  6. 生地を貼り合わせる

窓枠を採寸する

防音パネルをはめる窓 枠を採寸します。

遮音材、吸音材、ボード(有孔ボード)をカットする

コツは

  • 吸音材はすこし大きめ
  • 遮音材は寸法ピッタリ
  • ボードは少し小さめ

になるようにカットします。

なるべく窓枠と防音パネルに隙間のないようにする必要があります。柔らかい吸音材は押し込んではめることができるので、5mm~10mmくらい大きめにカットした方が隙間なくフィットします。

遮音材もなるべく隙間がないようにしたいですが、吸音材ほど柔らかくないので寸法ピッタリにカットします。

ボードは固定するのが目的なので多少隙間ができても問題ありません。それよりも、ボードは硬いので窓枠より少しでも大きいと窓枠にはめることができなくなってしまいます。

ですので、5mmくらい小さくカットした方が安全です。

ボードに取っ手用の穴を開ける

有孔ボードには穴が空いていますが、取手のネジが入るほど大きくないので穴を拡張する必要があります。(今回使用した取手の場合10mm)

ステップドリルビットを使用すると楽に、任意の大 きさの穴を開けることができますよ。

生地(ガラスクロス)を貼り取っ手用の穴を開け取手をつける

両面テープを使い、生地をボードに貼り付け、ボードに開けた穴に合わせて穴を開けます。先に取手をつけると生地を貼り付けられなくなるので注意してください。

穴を開けたら取手を取り付けます。

吸音材をボードにあてがい、ボードから出ている取手のネジと吸音材が接地する部分に凹みをつくり、ボードに接着します。

更に吸音材に遮音材を接着します。

生地を貼り合わせる

最後に生地を貼り合わせます。

生地を貼る前に窓枠にはめ込んでサイズ感を確認します。隙間が空いてたら吸音材の側面に隙間テープを貼り調整します。

押し込んで入るくらいがちょうどよいです。

サイズ感を確認したら両面テープを吸音材の側面、遮音材に貼り、生地で包むように張り合わせて完成です。

窓用防音パネルを使ってみた結果

それでは実際に窓用防音パネルを設置した状態と設置していない状態で比較検証します。

部屋の中から外への音漏れ、部屋の外から中への音漏れを比較検証してみました。

部屋の外から中への音漏れ

窓の外側すぐ近くにスマホを置き、最大音量でフリーBGMを流し検証しました。

そもそもの音漏れが小さくわかりづらいですが、防音パネルをはめるとほぼ聞こえない状態に。体感的には1/10小さくなりました。

部屋の中から外への音漏れ

部屋の中からスピーカーでフリーBGMを流し検証しました。これも音漏れより外の周りの音のほうが大きいので、わかりづらいですが、防音パネルを使っていない状態ではかすかに聞こえたBGMが、防音パネルをはめている状態ではほとんど聞こえませんでした。

窓用防音パネル作製に使用する材料一覧

窓用防音パネルの材料

最後に今回使用した材料一覧リンクと料金を載せておきます。

  • 吸音材(カームフレックス)・・・3,204円+送料770円=3,974円
  • 遮音材(鉛シート)・・・5,500円
  • ボード(有孔ボード)・・・1,780円+送料880円=2,660円
  • ガラスクロス・・・695円+送料699円=1,394円
  • 両面テープ・・・342円
  • 折りたたみ取手×2・・・792円+送料550円=1,342円
  • 隙間テープ・・・665円

合計15877円

吸音材(カームフレックス粘着つき)

 

遮音材(鉛シート粘着つき)

 

遮音材(遮音シート粘着つき)

 

ボード(有孔ボード)

 

ガラスクロス

 

両面テープ

 

折りたたみ取手

 

隙間テープ