こんにちは、ちゃんねこです。
前回はAntelope Audio Edgeのマイクシミュレーションの音を比較しましたが
https://www.farm-netmusic.jp/antelope-audio-edge-mic-simulations/
今回はEdge(Edge Duo)の使い方について書いていきます。
Edge Duoの特性

Edge Duoはデュアルカプセル(前と後ろから収音できる)を採用していて、2つの信号の音を出力できます。これによって様々な指向性(どの方向から集音できるか)で録音することができます。
Edge Soloの場合は、シングルカプセルで単一指向性(前方向から集音)のみになります。歌ってみたなどのヴォーカルなど通常の使用であれば単一指向で大丈夫です。
また、ルーティングもシンプルでわかりやすいので、通常使用であればEdge Soloがオススメです。
前 後ろ
Edge Duoはメーカーのロゴがある方が前で反対方向の何もない方が後ろになります。普通に使う際はこの前(ロゴの側)を音に向けて使ってください。
ケーブルでは白が前、赤が後ろの音になります。これを間違えて前から録ると、すごく音が小さく録音されてしまうので注意です。

プラグインでのマイクシミュレーションの使い方について
https://www.farm-netmusic.jp/antelope-audio-edge-mic-simulations/
Discreteなどを使わずに、プラグインで使用する場合は基本的にはステレオでの録音になります。DAWの設定でステレオトラックに割り当てる必要があります。DAWの入力でケーブルの白が左L、赤が右Rになるように設定してください。(以前書いたルーティングの記事をヒントにしてみてください)
単一指向だけで使う場合片方の白Lでの接続のみで大丈夫だと思います。その場合もステレオトラックで録音してください。モノラルでもOKだと思いますがその場合、Edgeのマイクシミュプラグインに、ルーティングで左Lにのみ音声が入力されるようにしてください。
ただ、双指向性のリボンマイク(Oxford 4038、Sacramento 121R)でそれをすると本来のモデリングができないと思われるます。
指向性は「PATTERN」ノブを回すと調整できます。録音した後に調整できるのがあとがけプラグインのいいところですね。リボンマイク(Oxford 4038、Sacramento 121R)は双指向固定になります。
CHANNEL SWAPノブを回すと前の音、後ろの音を交換します。普通に繋げられていれば使うことはあまりないかと思います。
DiscreteなどでFPGA FXによる掛け録りの場合

マイク単体購入の場合はプラグインでの使用のみになりますが、Discrete などFPGA FXを使えるAnteope Audio製品を持っている場合は、掛け録りが可能になります。

- ケーブルの白をマイクプリ1、赤をマイクプリ2に接続します。
- コントロールパネルでそれらをEMU MIC1,EMU MIC2に設定します。
- 鍵車マークをクリックして「EDGE EMULATION」に回すと、自動的にファンタム電源がオンになりマイク、エミュレーションともに使用可の状態になります。
- 後は、操作法はプラグインで説明した通りです。
DAW側の入力は1.2のどちらかをモノラルで大丈夫です。
基本的にプラグインによる後掛けの方が後で調整可能なのでそちらの方がメリットがあると思いますが、掛録りの方が気持ちよく歌えたり、上手い人ならマイクに合わせた歌い方や演奏ができるのかもしれませんね。
オフにしたい場合はノブを「EDGE EMULATION」から「OFF」でOKです。使用後は「48V」をクリックしてファンタム電源を切るのを忘れないようにしましょう。
Edge Soloの場合は?
実際に使ったことがないので言い切れませんが、Edge Soloの場合は1系統のみの出力なので、もっとシンプルでわかりやすいと思われます。
Edge Duoは2系統で指向性が選べるので、その分少し複雑になっています。

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